「なるほど。今からすぐ大使館の面接予約すれば、何とか間に合いますよ。」
その瞬間、軌跡の光が暗い海に差し込み、太平洋が真っ二つに割れ、あたしを導いてくれるかのような気がした。電話口のおじさまがモーゼのように思えた。
――嗚呼、ネ申よ、モーゼよ・・・ヽ(#´Д`#)ノ
ブラボー「地球の歩き方」!
モーゼは、あたしが何をしなきゃいけないかを的確にアドバイスしてくれた。
まずI-20が届く予定日以降の一番早い日に、米国大使館での面接を予約し、その後大使館に出す申請書を用意すること。申請書は米国大使館のHPからダウンロードできるのでそれを記入すること。
VISA取得に時間がかかるのは、大使館の面接予約がなかなか取れないかららしいのだ。だからそっこー予約する必要があるらしい。
「VISA取得代行」っていうから何もかも全部代行でやってくれるのかと思ってたけど、大使館に行くのは本人が行かないといけないんだって。で、その「地球の歩き方」では申請書を作るのを手伝ってくれるらしい。書類に不備があったりするとアウトなので、頼んでおけば安心というわけ。
「申請書類見て、やっぱり申請書作成代行申し込みたいと思った時は連絡してください。とにかく大使館の面設はすぐに予約したほうが良いですよ。」
相談にも乗ってくれた上、スゴク良心的な対応。
――すばらしい。
しかも料金も8400円と、他のところに比べると格段に安い。
他のところはVISA取得に2ヶ月だの3ヶ月だのかかると言われたうえ、1万5千だの2万だの、もっと高いところさえあった。
当然、そこにお願いすることにした。
感じがよく、対応も的確、すばやく、かなりサービスの満足度高し。
そんなわけで、VISA申請するときは「地球の歩き方VISA取得代行センター」オススメですよ!
そんなこんなで、モーゼの出現により大使館に出す書類も整い、I-20も届き、いよいよ米国大使館での面接日がやってきた。この時点で出発日のちょうど6日前、授業開始日の8日前であった。
米国大使館での面接当日。それは残暑の厳しい日だった。
8時半過ぎの予約だったので、気合を入れて朝早くから虎ノ門に出陣、米国大使館へと向かう。
911も近いせいか、周囲を自衛隊の装甲車などが仰々しく警備をしているのが目に入った。
そして次の瞬間、大使館の門へと続く、なっが~~~~~い行列に目を見張った。
――なんだこりゃ??
そう、面接待ちの人々が延々と列を作って待っているのだった。
列の最後尾に並ばされ、延々延々延々延々延々と、ひたすら待ち。
なんと、門の外で一時間以上!!
昇り行く太陽がジリジリと肌を焦がす。
――(;´д`)ゞ 熱いぃぃぃ!!
面接時間予約してもこれじゃ意味ないじゃん!!
門の中に入る前に、金属探知機が設置してあって、さして急ぐふうでもなく荷物チェックを行っている。
――イラッ(〃`_´)
ものすご~く待たされ、ようやく門の中に入ったものの、今度は建物の中に入るまでに、これまた1時間近く待たされた!建物の周囲を待ち人の行列が取り囲んでいる。
門の荷物チェックはボトルネックではなかったのだ。
――なにこれ~!?
ようやく建物の入り口に近づくと、ペットボトルや携帯の回収を行っていた。
ペットボトルは爆弾となる可能性もあるので、建物の中には持ち込み禁止だそうな。
やがて、大使館への申込金\10500の振込み領収書とパスポート、申請書のチェックがようやく始まった。
で、なんとここで、その振込み領収書チェックでひっかかってしまったのだ!!
あたしは、ネットで振込みをしていたので、その確認画面をプリントしてたんだけど、それじゃダメだという。
「この紙じゃ領収書として認められません。もう一度振り込んで、別の日に予約とって来てください。」
「はぁぁぁぁ U゚Д゚U!?(〃*`Д´)!!」
――冗談じゃないよー!!Σ(゚Д゚|||)
そりゃ、このプリント紙は邪道っぽいけどさ、すでに振り込んでんのに
二重で振り込めとか言うのはおかしーし、振り込んだかどうかくらい、
そっちで確認できるじゃん!わけわからん!
幸い、振り込んだ結果を記帳をした通帳を持ってきたのでそれを見せながら、これが振り込んだ証拠で、とにかく今日取れないとまずいんだってばー!!!とほぼ半泣き状態で訴えまくり、ついに、通帳のコピーでOKってことになった。
――(>_<;)ホッ
こんなこともあろーかと記帳して持ってきてホントよかったわー。
こんなところまで来て退場させられたらホントヽ(τωヽ)ノ モウダメポ
そうして、ようやく建物の中には入れたのだが、ここにも人が山のようにいた。
真のボトルネックは事務処理であった。
いくつもある窓口のうち3つしか開いていなくて、しかもこ~んなに待ち人がいるってのに、のろのろとした処理。
やる気がないとしか思えない。。。
椅子は当然満席なので、立ったままさらに1時間以上・・・(;´ρ`)ゝ”ぐったり。
「領事面接」とかいうから、Man to Manで英語面接でもするのかとおもったら、全然そんなことはなく、指紋とるだけだった。
指紋でひかかっちゃったらショックだわ。
それにしても何でそんなに時間かかるんだろう。
――サービス窓口数 m =3個
平均到着率 λ =どんなもんだよ?
平均サービス時間 Ts =2分
とするとへいきんまちぎょうれつが・・・
・・・うにうに
携帯さえ回収されたためあまりにもヒマで、懐かしの待ち行列モデルなどなどどーでもいーこと考えて時間をつぶすしかなかった;
一回呼ばれて、また待たされ、よ~~~うやく発行してくれることになった。
パスポートはその場にあずけ、後日VISAが貼られたパスポートが自宅に送られてくるらしい。
――ホーッ(´△`;)
長かったぁ~
これで、ようやく、終わるかのように思えたのだが、まだまだ安心はできなかった。
パスポートが回収されてしまった、ということは、どうがんばっても、大使館からVISAつきパスポートがこない限り、出国できないのだ。
モーゼの話では、土日をはさんでも、面接日から4日か5日以内には届くでしょう、とのことだった。つまり出発日の前日か前々日には届くということ。
そもそもかなりギリギリなんだけど、万が一、諸事情で郵便が遅れたりしたらもうそれでアウトである。
大使館からパスポートを入れて送るための封筒は各自で用意するので、当然、速達にしたつもり、なんだけど、3日経ち、4日経つにつれて、自分が本当に赤字で「速達」って封筒に書いたかどうかすこぶる不安になってきた。
――本当に「速達」って書いたっけ?
そう考えてみると書いた記憶があるようなないような・・・
書くの忘れたんじゃ・・・!!?
そうだ、そうにちがいない、あぁぁぁぁぁヘ(。□°)ヘ
家の外をバイクが通り過ぎるたびに、郵便屋サンじゃないかとそわそわし、まるで恋人からの便りを、ひたすら待ちわびている乙女のような気分になってきた。
"あみん"の"待つわ"ってぇ曲が頭の中をぐるぐる流れる。
――あぁぁぁぁヽ(´∞`)ノ
パスポートがないんじゃ、どうにもこうにも・・・
飛行機だって予約しちゃってるのに、・・・(;´Д`)ウウッ
そして結局出発前々日になってもパスポートの届く気配はなく・・・
その夜・・・
――やはり密入国しかないのか・・・!?
パスポートってどうやって造ったらいいんだろう・・・
それともどこで買ったら・・・
とまで考えが及び、追い詰められたあたしの思考はいつしか「いかにしてパスポートを造るか」といった、心なしかほんのりイリーガルっぽい内容がメインになっていった。
そそそしてついに、出発日の前日になってしまった!!!
――どーしようどーしよう(;>_<;)
今日届かなかったらまちがいなくもうぁおぉぁお(。□°)
と、そのとき。
ブイ~ン、スコンッ
バイクが我が家の前で止まる音がした。
――郵便屋サンだ!
窓に駆け寄り、郵便屋サンであることを確認するなり、急いで郵便受けに走って、中を取り出す。
「キキキタ━━(━(━(-(((#゚∀゚#)))-)━)━)━━!!!!!」
待ちわびていた恋文・・・じゃなかった、VISA付きパスポートがやっと、やっと、届いたンだ!!(゚∀゚)!!!
よかったよかった・゚・(つД`)・゚・
こうして。
申し込みから何から何までギリギリだったケド。
間 一 髪 で、アメリカに旅立つことができたので し た。
めでたしめでたし(´∀`*) ふぅ。
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